いずみ中山歯科のブログ
唾液の分泌作用が長く続くうま味
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は曇りですが青空も垣間見ることができます。昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した13.7℃平年並みではありますが少し風もあり空気はひんやりと感じました。日中も雲は広がりそうですが概ね晴れて予想最高気温は23℃と過ごしやすい1日になりそうです。今日は昨日より5℃ほど気温が下がり風もやや強く吹いて昨日とは体感気温も違うので、外出の際は風除けになる上着を1枚お持ちにになられると良さそうです。外出されない方は陽射しを取り込みつつ換気をすることで室温の上がり過ぎを防いだり、エアコンを使用したり、水分補給をするなどして室内でも熱中症対策を行うようにしておきましょう。
今日は昨年10月30日付当ブログ、同12月22日付当ブログでもご紹介したうま味についてご紹介します。
食べ物を食べると唾液が分泌されます。唾液がよく出る食べ物と言えば梅干しやレモンなど酸味の強い物が思い浮かびますが、酸味よりもうま味の方が唾液を長くたくさん出させる作用があります。
つい先日の5月15日付当ブログでドライマウスや味覚障害は唾液の分泌量の減少が一因とご紹介しました。唾液は口の中にある唾液腺から分泌されます。唾液腺には大唾液腺と小唾液腺の2種類あり、口腔内に無数にある小唾液腺からの分泌量がドライマウスとの関連性が高いとされているそうです。
ただ、小唾液腺は口腔内の広範囲に分布していて大唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)のようにマッサージをして分泌を促すことができません。そこで注目されているのが「うま味による刺激」だそうです。
東北大学名誉教授の笹野高嗣先生らが行った実験では、酸味は口に含むと含んだ途端に一気に唾液が分泌されますが、その後は長く続かないそうです。しかし、うま味は口に含んで直ぐの唾液量は酸味ほど出ませんが、その後長い時間唾液の分泌が継続されるそうです。うま味が「後味」と言われるのもこれが関係しているそうです。
このうま味を活かした唾液分泌の方法として「昆布だし」を利用する物です。昆布だしを利用する方法は昨年1月14日付当ブログでもドライマウス対策としてご紹介しています。
準備としては、水600mlに昆布30gを入れて1晩浸す。
後はこれを少量口に含んで口の中全体に行き渡らせたら、ペッと吐き出してください。
これを1日10回ほど繰り返すようにしてください。ドライマウスの方は体質や持病、お薬、ストレスなどが原因で自律神経が正常に機能せずに「唾液を出せ」という正常な命令が出せなくなっています。昆布だしの「うま味」による刺激には、唾液腺を直接刺激するだけでなく、唾液の出る感覚を取り戻す目的もあるので、1日10回ほど繰り返すことに意味があります。これを2~3ヶ月ほど続けると唾液を出すという機能が戻ってドライマウスが解消されることが多いです。すぐに止めるとまた元に戻ってしまうので、継続して行うようにしてください。
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