いずみ中山歯科のブログ
キシリトール
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は快晴です。昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した-1.9℃、南中山周辺では車の温度計で-3.0℃と冷え込みが強まりました。一昨日には最高気温20℃を超えましたが、南中山周辺では昨日の朝は雪が舞い日中の最高気温は5℃を超えるくらいの寒い1日になりました。今朝はさらに氷点下の冷え込みとなり驚くような気温の乱高下ですが、それでも日中は穏やかに晴れる予報で予想最高気温は8℃とこの時季らしい陽気になりそうです。日中は陽射しが心地好く感じられそうですが、空気は冷たいので防寒対策は万全にしてお出かけください。外出されない方も陽射しをできるだけ取り込んで暖房器具の設定温度を少し下げるなどできる範囲で環境に配慮しながら体調に留意してお過ごしください。
昨年11月22日付当ブログ、今週2月14日付当ブログでご紹介した代用甘味料をご紹介しましたが、今日は歯科で推奨する代用甘味料をご紹介します。市販のガムの名前にもなっているので皆さんもご存じの方も多くいらっしゃるかと思いますがそれは「キシリトール」です。
キシリトールはむし歯予防効果が実証されている天然甘味料で、食後にキシリトール配合のガムなどを摂取するのが有効とされています。
シラカバやカシの木からとれるキシラン・ヘミセルロースという糖分から作られ、糖アルコールの一種で砂糖と同程度の甘さがあります。むし歯を予防する天然甘味料として北欧諸国で多用され、チューイングガムやタブレットなどに使用されています。日本でも厚生労働省により食品添加物として認可されているほか、世界保健機関(WHO)や 国連食糧農業機関(FAO)からもその効果が認められています。
ミュータンス菌(むし歯菌)は糖分を分解して酸を作り出し、これがむし歯のもとになりますが、キシリトールはミュータンス菌に分解されないので酸を作り出す原料になりません。ミュータンス菌はエネルギーを使ってキシリトールを菌体内に取り込みますが利用できないために菌体外に捨て、再びエネルギーを使って取り込むことでエネルギーの無駄使いを繰り返します。ちなみに、この利益を得られない繰り返しのことを無益回路といいます。このような無益回路、自分の行動では起こらないと良いですね。
さて、この作用によりキシリトールはミュータンス菌の増殖やプラーク(歯垢)の形成を部分的に抑えます。またキシリトールはカルシウムと結合して輸送されることにより、歯の修復(再石灰化)も促します。
ほかの糖アルコールと同様に、口に入れると味覚が刺激されるため唾液分泌を促進します。吸収速度も遅いため血糖値の急上昇がなく、代謝するのにインスリンを必要としないので、糖尿病の人が摂取しても大きな影響が出にくく心配ありません。
むし歯予防のためには、キシリトールが50%以上配合されているガムやタブレット5~10gを毎食後に摂取し、これを継続することがよいといわれています。ただしキシリトール配合であっても砂糖や水飴など糖類が一緒に含まれていることがあるので成分表示の確認と注意は必要です。またキシリトールがプラーク自体を取り除くわけではありませんので、毎日の歯磨きは必ず怠らないように行ってください。
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