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いずみ中山歯科のブログ

代用甘味料とむし歯菌の関係


 おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。

 今朝の仙台市南中山周辺は昨日から引き続き快晴です。快晴の夜だったので放射冷却は起きて今朝の最低気温は4.9℃と寒い朝になりましたが、日中の予想最高気温は18℃と10月下旬頃の陽気になるようです。今日は日中に外出される方は薄手の上着でちょうど良さそうです。ただ、陽が沈むと急に陽射しの心地よさも無くなり寒く感じますので、お帰りが夜になられる方は服装選びにご注意ください。明日も日中はまだ暖かいですが、週末に向けて気温が下がり、今のところ土曜日の最低気温は0℃、最高気温も7℃と真冬の寒さになる予報です。日ごとの気温差が大きく体調を崩しやすい気候が続いていますので快適に過ごせる室温を保つように適切にエアコンを使用したりしてお過ごしください。

 昨日は砂糖(スクロース)とむし歯菌(ミュータンスレンサ球菌)の関係をご紹介しましたが、今日はスクロースの代わりに用いられる代用甘味料とむし歯菌の関係をご紹介します。

 スクロースの代わりに代用甘味料を用いた飲食物を摂取してもむし歯菌は代用甘味料をグルコースとフルクトースに分解することができないのでエサにすることもできません。なのでむし歯の原因となる酸も作れません。

 さらに、むし歯菌はスクロース以外からネバネバしたグルカンを作ることができません。代用甘味料にはグルカンを作るのに必要なグルコースが含まれていなかったり、含まれていても分解できないような組成だったりしています。ネバネバのグルカンが作れないのでグルカンが層になってできるバイオフィルムも作られません。代用甘味料を用いるということはむし歯菌のエサも防護服も住みかも作れないということでむし歯も歯周病もそのリスクを軽減することが可能になります。

 また代用甘味料を用いることでのメリットがもう一つあります。それは代用甘味料とスクロースが同時に摂取された時にむし歯菌はスクロースをグルコースとフルクトースに分解します。昨日のブログでもご紹介したようにグルコースを繋げてグルカンを作ろうとしますが、この時、代用甘味料のパラチノース、マルトース、マルチトールなどがあるとグルコースを繋げることができずにグルカンを作ることができなくなります。

 ガムの商品名にもなっていて皆さんも名前は聞いたことがあるかと思いますがキシリトールも代用甘味料の一つです。キシリトールはむし歯菌のエサにならない、グルカンを作らせないという効果があります。ただ、スクロースを一緒に摂取した際にスクロースからグルカンを作らせないという効果はありません。

 代用甘味料にも色々ありますが、その効果はどれもが同じではなく、むし歯菌のエサにならないもの、グルカンを作らせないもの、スクロースを摂取してもグルカンを作らせないものなど様々です。ご使用の際は、その効果をよく確認して使うようにしましょう。

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