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いずみ中山歯科のブログ

歯科からの認知症予防1


 おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。

 今朝の仙台市南中山周辺は雲も見られますが晴れです。今日は概ね晴れますが、山形県側から雲が流れ込んでくることもありそうです。昨夜からの最低気温は4.9℃と平年より低くとても寒い朝になりました。日中の予想最高気温も12℃と11月下旬から12月上旬頃の気温までしか上がらないようです。まだ体が寒さに慣れておらず日中を通しても寒さを感じる1日になりそうなので上着を羽織ってお出かけになると良さそうです。朝晩と日中だけでなく日ごとの寒暖差も非常に大きく体調を崩しやすいので快適に過ごせる室温を保つように適切にエアコンを使用しながら換気も心掛けるようにしてお過ごしください。

 さて、歳を重ねてなりたくないと思う病気の1つに認知症があります。誰しもが防げるものなら防ぎたいですよね。認知症の中でもその7割近くを占めているのがアルツハイマー型だそうですが、この発症を抑えるのに歯周病治療と予防メインテナンス、特にプラークと歯石の除去が有効であることが明らかになってきているそうです。ということで、今週は「歯科から始める認知症予防」をテーマにご紹介したいと思います。ちなみに、いずみ中山歯科の玄関先に月替わりで掲示している案内板も今月は「認知症リスクの高いお口」(11月6日付当ブログ参照)となっていますので、是非ご一読ください。

 近年、「重度の歯周病患者さんは認知症になりやすい」、「歯周病にかかっている認知症患者さんは、認知症の進行が速い」という報告がなされているそうです。さらに、アルツハイマー型認知症で亡くなられた患者さんの脳内から歯周病に最も関係する「Pg菌(ポルフィロモナス・ジンジバリス菌)」が発見され、さらに研究が進められた結果、このPg菌のアルツハイマー型認知症への関与が証明されたそうです。

 「Pg菌が起こす炎症によってアルツハイマー型認知症の原因物質(脳に溜まる異常なタンパク質=老人斑アミロイドβ)が体内に増えること」、さらに「Pg菌が老人斑アミロイドβを脳内へと誘導していること」が明らかになったそうです。

 つまり歯周病原菌であるPg菌を減少させれば認知症の原因物質の増加を抑制し、さらに脳内への誘導を抑制させることができるということになります。

 歯周病はこれまでにも何度もご紹介してきましたが、歯周病菌が引き起こす感染症です。歯の隙間や歯周ポケットのプラークや歯石を除去しないと歯周病菌の好む環境になってしまいます。中でも先にご紹介したアルツハイマー型認知症の原因物質の増加に関与するPg菌は腫れた歯ぐきから出血した血液が大好物。

 Pg菌が歯ぐきに多く入り込むと免疫細胞が必死に抵抗しますがその全てを駆除しきることはできません。駆除しきれなかったPg菌は体内を巡るほか、必死に抵抗する免疫細胞の過剰反応が老人斑アミロイドβの増加という悪循環を引き起こしてしまうそうです。

 これまで口の病気は歯科、体の病気は医科で別物のように思われてきたかもしれませんが、近年の研究で口と体、脳は血管で繋がっていることが明らかになってきて、歯ぐきで増えた歯周病菌は歯周病の炎症で破れた歯ぐきの粘膜から簡単に体内に侵入して様々な箇所で悪さを引き起こしているおそれもあるとのこと。なので、毎日の丁寧な歯みがきと歯科での定期的なメインテナンスでプラークや歯石の除去がとても大切になってきます。

 明日はアルツハイマー型認知症の原因物質「老人斑アミロイドβ」がどうして増加するかをご紹介したいと思います。

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