いずみ中山歯科のブログ
がん治療と口
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は明け方まで降った雨も上がりとても空気の澄んだ快晴です。昨夜からの最低気温は未明に記録した10.4℃、早朝には12℃前後を記録するなど寒さを感じない朝になりました。日中もこのまま晴れて予想最高気温は19℃と最低気温も最高気温も平年より7℃ほど高く、日中は陽射しがとても心地よく感じられる1日になりそうです。それでも、陽射しが入らない室内だとやや肌寒く、朝晩を中心に暖房を使われる方もいらっしゃるかと思います。暖房で暖かい部屋などにいると知らず知らずのうちに体から水分を失っていることがあります。これからの時季もこまめな水分補給を日常から心掛けて、来院された際は待合室奥にあるウォーターサーバーでまず1杯の水で水分補給をするようにしてみてください。気温も下がり始めてきて、体感気温には個人差がありますが、冷水では冷たい、寒いとお感じの方は火傷に注意しながらお湯を少し入れるなどしてご利用ください。
昨日までがん治療と歯科の関係について5回にわたってご紹介してきましたが最後にもう少しだけがん治療とお口についてご紹介したいと思います。
昨日までご紹介したように、がん治療を行うとその副作用として口内炎ができ、また悪化することが多くあります。これらの症状を少しでも軽減、緩和するためには歯科が大切になります。
がん治療を行うことになってしまったら、かかりつけ歯科医に相談するようにしましょう。また、かかりつけ歯科医がないという方は、がん治療の先生とも相談してかかりつけ歯科医を作るようにしましょう。
歯が無くても口腔ケアは怠らず、歯科にかかるようにしてください。口腔内細菌は、義歯にも付着しますし、舌や頬粘膜などにも生息しているので毎日の口腔ケアは必須です。お口を清潔に保つことで肺炎のリスクを軽減することに繋がります。
口内炎が悪化しやすいのは口腔粘膜が皮膚と違って表皮が薄く、バリアとなる角化層が無いためです。皮膚は出血してもかさぶたができますが、口腔粘膜はかさぶたができないので傷口から細菌が入りやすいため炎症を起こしやすく、悪化もしやすいです。
がんの種類によっては歯周病との関係が明らかになっているものもあります。歯周病を放置していると口腔がん、咽頭がん、下咽頭・中咽頭がんが発生しやすいという統計データもあるとのことです。口腔内以外にも食道がん、肺がん、すい臓がん、大腸がんとの関連も研究が進められているそうです。
これまでご紹介したように、胃や大腸、肺、すい臓、その他全身のがんの治療に際し、口は関係ないと思われている方は非常に多いかと思います。でも、口腔内をできる限り健全に保っているということは、放射線治療にも抗がん剤治療にも、また手術時や術後の合併症などがん治療の各段階において起こり得てしまう副作用や合併症などのリスクの緩和、軽減につながります。がんと診断されてしまった時点でどういう治療を行うか未定でも歯科受診を行うようにしましょう。
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