いずみ中山歯科のブログ
がん手術と歯科治療
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は雲は見られますが晴れです。昨日は初雪、今朝は初霜、初氷を記録するなど強い寒気と放射冷却の影響で冷え込みが強まり昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した1.2℃と平年よりも3℃ほど低く、南中山周辺では車の窓も凍結していたので0℃近くまで冷え込んだと思われます。日中はこのまま晴れて予想最高気温は11℃とこちらも平年より2℃ほど低く陽射しがあっても寒く感じる1日になりそうです。今日も暖房が必要な1日になりそうですが、暖房の効いた部屋などにいると知らず知らずのうちに体から水分を失っていることがあります。これからの時季もこまめな水分補給を日常から心掛けて、来院された際は待合室奥にあるウォーターサーバーでまず1杯の水で水分補給をするようにしてみてください。気温も下がり始めてきて、体感気温には個人差がありますが、冷水では冷たい、寒いとお感じの方は火傷に注意しながらお湯を少し入れるなどしてご利用ください。
昨日はがん治療と歯科の関係について少しご紹介しましたが、今日はがん治療の4つの主体となる治療の中の手術と歯科治療についてご紹介します。
がんの手術は概ね全身麻酔で行われます。全身麻酔では、麻酔薬の吸引や点滴で静脈注射することで意識を無くして痛みを感じなくさせます。全身麻酔をすると呼吸も弱くなるので人工呼吸器で呼吸の補助を行います。
人工呼吸器に繋ぐ気管チューブは人差し指ほどの太さがあり、挿入時は気管チューブを口から機関へと押し込んで挿入しますが、この時ぐらついた歯があると折れたり抜けたりしてしまうことがあります。折れたり抜けたりした歯が気管に入ると窒息のリスクがあります。そのため、ぐらついている歯がある患者さんには手術前に歯科で抜歯を指示されることがあります。
さらに、口腔内が汚れていると、気管チューブを挿入する時に細菌が肺に侵入して、手術後に肺炎(誤嚥性肺炎)などの合併症を併発してしまう
ことがあります。報告データでは挿管時の細菌の誤嚥により肺炎が増加するというデータが食道がんや頭頚部がんで報告されているそうです。
手術後の回復が順調に進むよう、全身麻酔での手術を受けられる方は予め歯科受診をしてできるだけ口腔内を清潔にしておくようにしてください。
口腔内には非常にたくさんの細菌がいます。放置されているむし歯や歯周ポケットは細菌の温床です。事前に歯科で応急的な治療を済ませてから手術に臨むのがとても大切です。入れ歯を利用されている方は入れ歯の洗浄も欠かすことができません。
口腔内を清潔にしておくと、口腔がんや食道がんの術後の細菌感染が起こりにくくなります。
この様にお口とは関係のないがんの手術だと思われても、術後の経過に影響をおよぼすことがありますので、がん手術の前には必ず歯科受診を行うようにしてください。
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