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いずみ中山歯科のブログ

ステロイド剤を長期服用中の方

おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。

今朝の仙台市南中山周辺は快晴です。昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した15.6℃と平年よりは5℃も高い朝になりました。予想最高気温も23℃と平年より5℃高くとても過ごしやすい陽気になりそうです。熱中症の心配はいらなさそうですが、熱中症対策としてだけではなく、こまめな水分補給は一年を通して習慣化するように心掛けてお過ごしください。いずみ中山歯科では待合室奥にウォーターサーバーをご用意していますので、来院された際はまず1杯の水で水分補給をするようにしてください。体感気温には個人差がありますが、朝晩は涼しさを感じる季節になり、水では寒い冷たいとお感じの方は火傷に注意しつつお湯を入れるなど適温にしてご利用ください。

ステロイドとは、腎臓の上端にある副腎で作られる副腎皮質ホルモンの1種です。これは、体内の炎症を抑えたり、免疫反応を抑えたりする強い作用があります。このホルモンが持つ作用を薬剤として応用したものがステロイド剤です。体内の炎症や免疫反応を抑えるのに体内で作られるステロイドだけでは足りない時に用いられます。塗り薬のほかに、飲み薬、注射薬と用途などにより色々あります。歯科治療の際に注意が必要になるのは飲み薬を長期間服用されている患者さんです。

ステロイド剤は気管支ぜんそくや悪性リンパ腫、ネフローゼ症候群などさまざまな病気の治療に用いられていますが、特に自己免疫疾患を持病とされる方が服用されています。例えば、免疫の異常により関節に炎症が起きて、痛みや腫れが生じる病気に関節リウマチがありますが、ステロイド剤の効用により過剰な免疫反応と炎症を抑え、痛みや腫れを緩和させます。

一般的には炎症と聞くと良くないと思われがちですが、細菌に対して体が戦っている証拠でもあります。ステロイド剤を長期間服用されている方は、炎症や免疫反応が起こりにくくなっているので、細菌感染が起こりやすくなっています。そのため、抜歯後や手術後の傷が治りにくく、化膿したり腫れたりしやすくなってしまいます。

また、歯科治療だけでなく、医療行為は体にストレスを与えます。副腎皮質ホルモンはそうしたストレスが体に与える影響を軽減する作用もあります。しかし、ステロイド剤の長期服用は副腎皮質ホルモンの分泌を抑制するので、抜歯やインプラント治療後に発熱や嘔吐感。筋肉の痛み、血圧低下などの体調悪化に繋がることがあり、このような症状は「副腎クリーゼ(急性副腎不全症)」と呼ばれ重篤な症状を引き起こしてしまうことがあります。

ステロイド剤を長期間服用されている方は細菌感染を起こしやすいため、外科治療を受けられる際は抗菌薬を通常より多く飲んでいただいたり、予め飲んでいただいたりするなど予防投与をさせていただくことがあります。

ストレスによる治療後の体調悪化を防ぐために、通常より多くステロイド剤を服用していただく「ステロイドカバー」が必要になることもあります。ステロイドカバーが必要か否かは医科の先生が決めますので、ステロイド剤を服用されている方は必ず歯科にもお知らせください。

 

 

 

 

 

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