いずみ中山歯科のブログ
血栓症の薬を服用中の方
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は快晴です。昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した5.6℃と今シーズン一番の寒い朝になりました。今日は晴れている時間が長く気温もぐんぐん上がって予想最高気温は18℃まで上がって過ごしやすい陽気ですが、一昨日には夏日を記録するなど、気温差が激しいので体調管理にお気を付けください。暖房器具が必要になる季節になってきて、暖房器具の使用も増え乾燥も起こります。こまめな水分補給は一年を通して習慣化するように心掛けてお過ごしください。いずみ中山歯科では待合室奥にウォーターサーバーをご用意していますので、来院された際はまず1杯の水で水分補給をするようにしてください。体感気温には個人差がありますが、朝晩は寒いと感じる季節になり、水では寒い冷たいとお感じの方は火傷に注意しつつお湯を入れるなど適温にしてご利用ください。
血栓症とは、血管内に血栓(血の塊)ができて血管を塞いでしまうことで起こる病気です。血管が塞がるとその先の細胞に栄養が届かず、やがてその細胞は壊死してしまいます。脳や心臓の血管が詰まって脳梗塞や心筋梗塞となってしまうと命の危険にさらされてしまいます。
血栓には動脈血栓と静脈血栓の2種類あり、それぞれ血栓のでき方が異なります。動脈血栓は、血流の早い動脈内で血液の粘度と血流の速度のバランスが悪くなると血小板が凝集してしまうことで血栓ができます。一方、静脈血栓は、静脈の血流が遅い時に凝固作用のある赤血球とフィブリンが固まって血栓ができます。
血栓症のお薬は血栓の発生を抑制する抗血栓薬で一般的には「血液サラサラの薬」と呼ばれていますが、動脈血栓症の方と静脈血栓症の方とではお薬も異なります。動脈血栓の方が飲むのは動脈で血小板が固まらないようにする抗血小板薬と言い「バイアスピリン」と言う薬がよく知られています。一方、静脈血栓の方が飲むのは、静脈で赤血球とフィブリンが固まらないようにする抗凝固薬と言い「ワーファリン」がよく知られています。どちらの薬も血栓が血管を塞がないように飲み続けることが必要です。
抗血栓薬を服用されている方は、どうしても出血が止まりにくくなります。これは抜歯やインプラント埋設手術など外科治療を受ける時に影響があります。抜歯の際は大きな血管を切ることはないものの、じわじわと出血が続くことがあります。ただ、複数の歯を抜く必要がある場合は、大学病院などの大きな病院の歯科口腔外科での治療をお奨めることもあります。
以前は、抗血栓薬は外科治療を受ける前に服用を止めてもらうのが一般的でしたが、治療のリスクより血栓ができた時のリスクの方が高いとの論文が発表されて以降、「治療のために休薬しない」というのが一般的になっています。
他の薬もそうですが、服用薬を個人の判断で飲むのを止めることはおやめください。薬を飲まなかったせいで脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまうリスクもあり、大変危険です。出血を止めるためには物理的に止めるしかありません。抜歯の場合、通常は抜歯した穴にガーゼを当てて15分程度噛んでいただければ血が止まります。ただ、抗血栓薬を服用されている方は30分程度噛んでいただくこともあります。
#いずみ中山歯科
#予防歯科
#仙台市泉区
#南中山
#メインテナンス
#歯科定期検診
#歯科衛生士
#ブログ
#歯科と服用薬
#歯科と持病
#動脈血栓症
#静脈血栓症
#抗血栓薬
#抗血小板薬
#抗凝固薬