いずみ中山歯科のブログ
就寝時の入れ歯
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は快晴です。昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した21.0℃ととても清々しい朝になりました。今日は晴れている時間が長く気温もぐんぐん上がって予想最高気温は31℃と真夏日の予報です。朝晩や昨日との温度差が大きくなるので体調管理にお気を付けください。陽射しが強く気温も上がり、湿度も高いので熱中症には警戒が必要です。こまめな水分補給や適切なエアコンの使用を心掛けて体調に留意してお過ごしください。いずみ中山歯科では待合室奥にウォーターサーバーをご用意していますので、来院された際はまず1杯の水で水分補給をするようにしてください。
今日は旧暦の8月15日だそうでその日の夜(十五夜)に見える月のことを「中秋の名月」と呼ぶそうです。今日の仙台は晴れ予報なので良い月が見られるのではないでしょうか。
さて、今日は部分入れ歯についてです。部分入れ歯をご使用の方は結構いらっしゃると思いますが、その入れ歯、就寝時はどうされていますか?基本的には就寝時には入れ歯をはずすことをお勧めしています。
就寝時に入れ歯をはずした方が良い理由は大きく分けて2つあります。1つは入れ歯を衛生的に保つため、もう一つは歯や口腔内粘膜を健康に保つためです。もちろん、患者さんの口腔内の状況や噛み合わせ、入れ歯の種類や大きさなどによっても違いはありますが、ただ口腔内の健全性のためには、入れ歯ははずして就寝されることが最善です。
その理由ですが、1つ目の入れ歯を衛生的に保つためということですが、入れ歯は食事のたびに使用するため、自歯と同じように汚れが付着します。特に入れ歯の歯ぐきに該当する部分(床:しょう)は親水性の良いプラスチック素材で、汚れが残りやすい材質で作られています。また、部分入れ歯のバネ(クラスプ)が複雑な形態をしている箇所にも細かい汚れが残りやすくなります。
入れ歯に付着した汚れはデンチャープラークと呼ばれ、プラークの中にはカンジダ菌などの菌が多く含まれます。この汚れを落とすには物理的な洗浄と科学的な洗浄の両方を行わないと落とせません。入れ歯用のブラシで汚れを落とし、就寝時に入れ歯洗浄剤に一晩漬けることが最善です。就寝時に入れ歯を入れていたいという方は、起きている間に入れ歯の洗浄を行うようにしてください。
2つ目の歯や粘膜の健康についてですが、入れ歯を入れたまま眠ると、口腔内の粘膜に炎症を起こすリスクが高くなると報告されています。義歯性口内炎は入れ歯の下の粘膜全体が赤くなる炎症で、痛みを伴います。
また、部分入れ歯を入れたまま就寝すると残っている自歯にむし歯や歯周病が起こるリスクが高まります。入れ歯のバネや歯ぐきの部分が接する歯や粘膜は唾液による自浄作用が働きにくく細菌が増殖しやすいためです。
そのため、入れ歯を入れたまま就寝したい方は起きている時間帯に数時間、入れ歯をはずして丁寧な歯みがきを行うことと、粘膜を休ませることが大切です。併せて、歯科での定期的な検診で歯と粘膜のチェックを行うことも忘れないでください。
ただし、大きな部分入れ歯を使用している患者さんの場合、残っている歯の本数と場所によっては就寝時にも入れ歯を入れておく方が良い方もいらっしゃいます。
たとえば、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをする癖のある患者さんは、入れ歯が入っていないと残っている歯や顎への負担が大きくなってしまったり、歯が向かい合う粘膜に強く当たってしまったりしてしまいます。こうした方は、マウスピースのほかに就寝中に装着する夜用入れ歯もあるので、かかりつけの歯科で相談してみてください。
逆に、数本だけの小さな部分入れ歯は就寝中に外れて飲み込んでしまう危険性もあるのではずして眠るようにしましょう。
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