いずみ中山歯科のブログ
スポーツと歯のリスク
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は雲間に青空も多少見えていますが曇りです。昨夜からの仙台市の最低気温は明け方に記録した25.3℃と熱帯夜になりましたが、お盆前の熱帯夜とは異なり、涼しさも感じられる空気で、確実に秋の訪れを感じられるようになってきています。午前中は次第に日の射す時間が増えますが、午後になると雲が多くなり急な雷雨になるところもありそうですので、天気の急変にはくれぐれもご注意ください。予想最高気温は32℃と日中はまだ真夏の暑さが続きます。湿度も高い状態が続くため今日は熱中症には厳重な警戒が必要です。こまめな水分補給や適切なエアコンの使用を心掛けて体調に留意してお過ごしください。いずみ中山歯科では待合室奥にウォーターサーバーをご用意していますので、来院された際はまず1杯の水で水分補給をするようにしてください。
朝晩は涼しさも感じられるようになり、ようやく暑さも峠を越えて少しずつ秋の気配を感じられるようになりスポーツの秋と言える季節がまもなくやってきます。体を動かすこと(スポーツ)は健康や気分転換のためにとても良いことです。ただ、スポーツ好き特有の習慣が歯の健康に不利になる事があります。スポーツ好きで普段から体を動かしている方が抱えがちな不利な条件をいくつかご紹介します。
まず「運動中は唾液が減りやすい」ことです。唾液は口の中を洗い流し、むし歯になりかけた歯にミネラルを運んで修復(再石灰化)してくれる大切な体液です。唾液の量が多いほどむし歯になりにくく、お口の健康にとっても影響を与えます。
唾液は交感神経が優位になる興奮時には分泌量が減り、副交感神経が優位なリラックス時に分泌量が増えます。
スポーツ中は交感神経が優位になるので、唾液の分泌が減りやすい状況です。また、汗をかくので体は脱水気味になることでも唾液の分泌が減ります。さらに激しく動くとハアハアと口で空気を吸う口呼吸になり口の中はカラカラになります。こうなると当然唾液の再石灰化の作用は効果を発揮しません。
次に「甘い物(糖)の摂取が増える」ことです。30分程度の軽い運動であれば必須ではないそうですが、1時間以上の運動になると糖の消費が激しく、低血糖になって足がつったり頭がボーっとなったりするのを防ぐために糖の補給が必須になります。
素早いエネルギー補給には甘い飲み物が最適で、激しい運動をする時ほど糖の補給が必要ですが、エネルギー補給のために頻繁に飲むことでむし歯菌が活性化しやすくなります。
さらに、「スポーツドリンクに含まれる酸」も問題です。効率的にエネルギーを補給できるスポーツドリンクには糖や電解質のほかにビタミンCなどの酸性成分が含まれています。
甘味を感じにくくし飲みやすくなる酸味ですが、歯の主成分であるミネラルを溶かす作用があるので、酸蝕症の原因になってしまいます。
糖の補給を頻繁に行うとむし歯菌が酸をたくさん作ってむし歯になります。むし歯ができて脆くなった歯に酸性の飲み物が流れ込むと歯の溶解が加速します。唾液の減少は歯を再石灰化の効果が減衰します。
このようにスポーツをすることは歯が悪くなるリスクを併せ持っています。ただ、スポーツすることは全身には良いことですのでもちろんスポーツを止める必要はありません。次回は、歯を守りながらスポーツを楽しんでいただけるよう「リスクを減らす方法」をご紹介します。
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