いずみ中山歯科のブログ
歯肉(歯ぐき)の役割
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は多少雲も見られますが晴れです。昨夜からの仙台市の最低気温は未明に記録した25.7℃と熱帯夜となりました。朝から強い陽射しが照りつけて気温も上昇し、8時前には30℃を超える暑さになっています。日中もこのまま概ね晴れの予報ですが、ところにより急な雨が降るところもありそうですので、天気の急変にはご注意ください。予想最高気温は35℃と猛暑日になりそうで、熱中症には厳重な警戒が必要です。こまめな水分補給や適切なエアコンの使用を心掛けて体調に留意してお過ごしください。いずみ中山歯科では待合室奥にウォーターサーバーをご用意していますので、来院された際はまず1杯の水で水分補給をするようにしてください。
今日は予防歯科に重点を置いて歯科定期検診(メインテナンス)を推奨しているいずみ中山歯科が歯とともに守ろうとしている歯肉(歯ぐき)の役割についてご紹介します。
歯ぐきの役割は大きく分けて3つあります。それは、1.歯を支える、2.内部の組織を守る、3.血管の通り道の3つです。
1つ目の「歯を支える」は、歯が歯ぐきに植わっているのでイメージしやすいと思います。ただ、歯ぐきだけで歯を支えているわけではありません。歯を支えている最も大きな存在は歯ぐきの中にある歯槽骨です。歯はこの歯槽骨に植わって支えられています。ただし、ハト骨が直接くっついているわけではありません。歯と歯槽骨の間には「歯根膜」という細かい繊維状の組織が歯の根の表面の「セメント質」と歯槽骨を繋いでいます。歯根膜が繋ぎとめてくれているおかげで噛む力の衝撃を吸収してくれています。歯根膜、歯槽骨、歯ぐきなど歯を支える組織をまとめて歯周組織と呼びます。
2つ目の「内部の組織を守る」は、口は常時外界と接している唯一の器官で、外からくる細菌の脅威に絶えず晒されています。なので、細菌が内部の組織である歯槽骨や体内に入り込まないようにバリアの役目をしています。
3つ目の「血管の通り道」は、歯ぐきが赤っぽく見えるのは歯ぐきの中に張り巡らされた血管が透けて見えているからです。首の動脈から顎の骨の中を通って延びて来ているのが「歯槽動脈」で、上歯槽動脈と下歯槽動脈に分かれています。この血管から無数に枝分かれして歯ぐきへと延びています。特に歯の根元(歯頚部)周辺は網目状に細い血管が集まっています。また、血管は歯ぐきの中だけでなく、歯根膜や歯槽骨の中にも延びています。この血管を通して歯ぐきには酸素、栄養、免疫細胞が運ばれてきて、歯にも栄養を届けています。
このように歯ぐきは歯を支えるだけでなく、外部から侵入する細菌が入り込まないようにするバリア、さらには血管を通して歯に栄養を運ぶなど多くの役割をこなして、歯を守ってくれています。
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