いずみ中山歯科のブログ
食べる姿勢5
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は曇り☁です。というよりも黄砂の飛来で黄色味がかっています。昨夜からの仙台市の最低気温は早朝に記録した13.3℃とややひんやり感じましたが、それでも平年より5℃ほど高い朝になりました。日中次第に晴れて予想最高気温は25℃と夏日の予報で暑くなりそうです。日中外出される方は、陽射し除けやこまめな水分補給による熱中症対策とゴーグルやマスクなどによる黄砂対策をしてお出かけください。外出されない方は陽射しを取り入れて部屋を暖めて、暑さ寒さの感じ方により適切に空調を使うなどして体調に留意してお過ごしください。
昨日までの4日間ご紹介した通り、全身の姿勢、食べる姿勢が食べるという機能に大きく影響してくることをご理解いただけたのではないでしょうか。
食べる姿勢を改善してきちんと食べることができるようになればお口の機能は次第に改善していきます。ただ、お口ポカンの習慣があるとお口周りの筋肉は弱いままなのでお口の周りの筋肉を鍛えるトレーニングをした方が良いこともあります。
正しい姿勢として食事時の全身の姿勢についてご紹介していましたが、最後にお口の中にも正しい姿勢があることをご紹介します。
歯は歯だけで存在しているわけではなく、前歯は唇と舌、奥歯は舌と頬に挟まれています。唇の力、舌の力、頬の力が釣り合うことできれいな歯並びが出来上がります。
唇は軽く閉じているのが良い姿勢です。少しでも開いているのはお口ポカン。口がぼーっと開いていると唇の力が弱くなり、出っ歯になってしまうおそれがあります。
舌は、舌先がスポット(上の前歯の裏側のほんの少し後ろにある歯ぐきの膨らみ)に当たり、舌全体が上あごにくっつくように上がっているのが良い姿勢です。
ふだん舌先が下の前歯の裏側に当たっている方は舌が低い位置にあります(低舌位)。咀嚼する時や飲み込む時は上に上がりますが、それ以外の時はいつも舌が低い位置にある状態です。舌からの力が弱くなり、頬からの筋肉の力に押されて歯が内側に傾いたり、上あごの成長にも影響したりします。お口ポカンのお子様は低舌位の状態です。いつも舌がだらっと下がっていると舌を高い位置にあげる筋肉が付かないので余計に舌の位置が低くなってしまいます。また、低舌位だと筋肉の塊である舌が喉の奥の方に広がって気道が狭くなります。そうなると呼吸がしにくくなるので口呼吸になりやすくなります。
唇や舌の姿勢を正すには、よく噛んで食べる習慣を身に付けることです。そのためにもお口周りの筋肉が動かしやすくなる正しい姿勢で食べることがとても大切になります。舌の位置には全身の姿勢も関係しています。舌を動かす舌骨筋は胸骨や肩甲骨とつながっていて、猫背だとそれらの筋肉に引っ張られて舌が喉の下の方に下がってしまいます。
姿勢が良くなると呼吸も楽になります。口呼吸は鼻づまりや喉の病気などの耳鼻科的要因や唇の閉じる力の不足が原因のこともありますが、姿勢の影響も見過ごすことはできません。普段から正しい姿勢で過ごすことを意識してみましょう。
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