いずみ中山歯科のブログ
口腔機能発達不全症の改善法
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺はしとしとと雨☔模様です。昨夜から今朝にかけて冷え込みは弱まりましたがの仙台市の最低気温は10:00に記録した4.3℃、今日の最高気温は日付が変わって記録した11.3℃、そこから下がり続けていて、午後には0℃近くまで下がって雪⛄に変わる予報になっています。昨日との温度差は15℃以上になりそうですので、今日は外出される方も、されない方も防寒対策や暖房器具の適切な使用などで体調管理に十分に気を付けてお過ごしください。
昨日は口腔機能発達不全についてご紹介しましたが、今日はその改善法をご紹介したいと思います。
まずは「あいうべ体操」。あいうべ体操は歯科分野ではとても重宝される体操です。お口の乾燥対策のために唾液を出す効果、先週ご紹介したお口の老化「口腔機能低下症」の予防効果、口呼吸を鼻呼吸に改善する効果など様々な恩恵を受けることができます。さらに、お口だけでなく脳に近いところにある顔での血流が良くなり、認知症予防の効果もあると言われています。
つい先週にもご紹介しましたが、やり方は、「あー」と口を大きく開く、「いー」と口を大きく横に開く、「うー」と口を強く前に突き出す、「べー」と舌を突き出して下に伸ばす、を順番に10回繰り返してください。これを朝昼晩に10回ずつ、計30回繰り返すことでお口周りの筋肉を鍛えることができます。痛くない範囲でできるだけ大きく口を開けることを意識してやってみてください。またやる時はお子様だけでなく、保護者の方も一緒に楽しく行うようにしてみてください。
次にガムトレーニング。1 回 20 分 550 回噛むことを目標にすると良いと言われています。奥歯を意識して左右均等に噛みます。お奨めのガムは「ポスカF」、砂糖不使用でキシリトールが配合されていてむし歯予防に効果があるガムです。ただし、ガムトレーニングを行う際は、3歳半〜4歳を目安に、お子様がガムを飲み込まないことを約束できるようになってから始めるようにしてください。窒息の危険や、飲みすぎて腸閉塞になってしまうリスクがあります。
3つ目は「うがい」。
うがいと聞くと簡単にできると思われがちですが、最近はうがいができないお子様も増えているそうです。こちらは3歳くらいから始めてみてください。まずは、口の中に水を溜めて、数秒間そのままキープしてから吐き出しましょう。途中で口からこぼれないように注意してください。口の中に水をしっかりと溜められるようになったらブクブクうがいをしてみましょう。ブクブクうがいも上手にできるようになったら水を口に溜めて上を向いてガラガラうがいをしてみましょう。さらにガラガラを途中で止めて鼻で呼吸を3回してみましょう。
最後は「紙風船や吹き戻し、笛ラムネ」。紙風船・吹き戻し・笛ラムネを膨らませたり、吹いたりして遊んでみてください。最近では口笛が吹けない方も増えていて、それだけ唇を閉じる力が弱まってると考えられています。遊びの延長で鍛えられるので、気軽に挑戦してみてください。
なお、口腔機能発達不全症の治療の目的は、きれいな歯並びや正常な噛み合わせを獲得することではありません。正しい咀嚼・嚥下・呼吸を習得し、「食べる機能」、「話す機能」、「呼吸する機能」を十分に発達させることです。治療をすることで、発育に問題のある部分を正常に戻しながら、バランスの取れた顔貌と正常な歯並びに導き、お口を骨格から改善することに繋がります。指導や訓練によって必ず治るとは限らないですが、口腔機能が向上し、さらにお子さんが成長・発達することも伴って改善していくことを目指します。少しでも良い方向へ持っていけるよう、歯科医師、歯科衛生士と保護者が協力して行うことが大切になります。お子様のお口が普段から開いている、いびきをかいているなど口腔機能発達不全症の兆候があるかないかチェックシートで確認してみてください。1つでも該当する項目があれば、まずは一度お近くの歯科で診てもらってください。
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