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いずみ中山歯科のブログ

有機フッ素化合物発がん性のニュース


 おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。

 今朝の仙台市南中山周辺はどんよりした空からぽつりぽつりと小雨混じりの朝です。このまま午前中は小雨混じりの空模様ですが、夕方頃からは陽も射してくるようです。今朝の仙台市の最低気温は6.9℃とこの時季としては暖かい朝になりました。日中の予想最高気温は13℃と平年よりも高いものの陽射しが無いので最低気温からはあまり気温が上がらず、朝晩との気温差は大きくは開かない1日になりそうです。それでも冬になり日陰や室内は寒く感じます。上着を羽織ったり、快適に過ごせる適切なエアコンの使用で快適な室温を保ったりしつつ、感染症対策のための換気、手洗い、消毒なども適宜行うようにしてお過ごしください。

 先日、世界保健機関(WHO)のがん研究組織が有機フッ素化合物PFOSとPFOAの発がん性の評価を引き上げるということが報道されていました。

 PFOAは「発がん性の可能性がある」から、4段階の評価で最も高い「発がん性がある」に引き上げられました。この評価はアスベストやたばこの煙と同評価になるそうです。また、PFOSは新たに「発がん性の可能性がある」と評価されたそうです。

 一方、同じくWHOは「全ての人々にフッ化物配合歯磨剤の使用を推奨し、フッ化物配合歯磨剤が世界中にフッ化物を供給する重要なシステムである」と提唱しています。さらに、歯科ではフッ素歯面塗布としてむし歯予防に繋がる処置として行われています。

 ただ、フッ素にも小さいながらもリスクがあります。それは歯ができる時期に過剰のフッ素を摂取すると歯のエナメル質が障害を受けて、斑状歯(歯のフッ素症)になってしまうおそれがあるということです。斑状歯が進行すると審美的に大きな問題があります。またむし歯になった斑状歯はエナメル質が弱いため治療が困難で抜歯を余儀なくされることもあります。

 歯ができる時期は大きく分けて2つ。お母さんのお腹の中にいる時期(乳歯ができる時期)と生まれた後の時期(永久歯ができる時期)です。

 お腹の中にいる時期は、お母さんの胎盤に守られて、乳歯や胎児本人が影響を受けることはありません。なので、乳歯に斑状歯(歯のフッ素症)がおこる心配はほとんどありません。

 影響が出るとしたら、生まれた後です。永久歯は生まれてから8歳くらいまでにエナメル質の部分が作られるので、小学校3、4年生頃まではフッ素の摂り過ぎに気を付ける必要があるといえます。

 でも、心配はいりません。飲食物にもフッ素が含まれていますがその含有量は極わずかです。そのため、フッ素入りの歯磨き粉を使ったり、フッ素うがいをしたりしても、正しく使ってさえいれば、問題ありません。なお、生え始めて口の中に出てきた歯には斑状歯(フッ素症)はおこりません。

 さて今回、発がん性を評価されたフッ素化合物はPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)の2つです。ただ歯科で用いられるフッ素化合物はフッ化ナトリウム(NaF)、フッ化スズ(SnF2)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)の3種類で全くの別の物です。

 先のニュースを見て来られたのかは分かりませんが、先日親子で来院された患者様から、「フッ素は危険だから塗らないでほしい」との申し出がありました。患者様からの申し出なのでフッ素塗布を行いませんでしたが、歯科で用いられているフッ素化合物は発がん性に繋がるものではありませんのでむし歯予防のためにも安心して塗布していただければと思います。

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