いずみ中山歯科のブログ
歯科からの認知症予防3
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にあるいずみ中山歯科 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は高層の薄雲が見られますが晴れです。日中は雲の広がる時間もありそうですが概ね晴れが続きそうです。昨夜からの最低気温は3.6℃と今朝もとても寒い朝になりました。それでも日中の予想最高気温は15℃と昨日より少し上がって、日向の窓辺が心地好く感じられそうです。朝晩と日中だけでなく日ごとの寒暖差も大きく体調を崩しやすい季節ですので快適に過ごせる室温を保つように適切にエアコンを使用しながら換気も心掛けるようにしてお過ごしください。
今週は「歯科から始める認知症予防」をテーマにご紹介しています。昨日はPg菌が起こす炎症によりアルツハイマー型認知症の原因物質「老人斑アミロイドβ」が歯ぐきで増えることをご紹介しました。
これまでこの老人斑アミロイドβがどうのようにして脳内に入り込んでしまうのか大きな謎だったそうです。脳には「血液脳関門」という脳血管の機能があり血液中の異物が脳内に簡単には入り込めないような構造になっているそうです。にもかかわらずアミロイドβが脳内に蓄積されてアルツハイマー型認知症が発症、進行してしまうとのこと。脳血管は細胞などが触れても壊れるようなものではないので、なぜアミロイドβが脳内に入り込むのかこれを解明しないと「歯ぐきで作られたアミロイドβが脳内に溜まる」とは仮定できなかったそうです。
この疑問を解く鍵もやはり「Pg菌」だそうです。Pg菌が歯ぐきから血流に乗って頭部に到達し、血液脳関門を構成する血管壁の細胞に付着するとPg菌に抵抗する血管壁の細胞がカテプシンβを作り出します。このカテプシンβは血液脳関門を構成する血管壁の細胞にアミロイドβを脳内に送り込む受容体を増やすことが判明したそうです。
この受容体から脳内に入り込めるようになったアミロイドβが長い時間をかけて蓄積して徐々に神経細胞を傷つけて脳を委縮させアルツハイマー型認知症を引き起こすと考えられているそうです。
Pg菌は歯ぐきの粘膜を壊して歯ぐきに入り込んでアミロイドβを作り出すだけでなく、作ったアミロイドβを脳内へ運ぶ役割もしていたそうです。
アルツハイマー型認知症の原因物質アミロイドβを作り出し、なおかつ運搬も行うPg菌を少しでも減らすことがアルツハイマー型認知症の発症予防、進行抑制につながることになりますので、Pg菌が好むプラークや歯石を付着させないことがとても肝要です。そのためには歯科での定期的なメインテナンス(プロフェッショナルケア)と毎日の丁寧な歯みがき(セルフケア)で口腔内を清潔に保つことを心掛けるようにしてください。
いずみ中山歯科では定期的なメインテナンスとともに毎日の歯みがき技術の向上のための歯みがき指導にも重点を置いています。歯みがきは個々の歯並びなどによっても磨き方に違いが出てきますので、歯科医師、歯科衛生士からそれぞれに見合った磨き方を習ってセルフケアの質の向上につなげてみてはいかがでしょうか。
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