いずみ中山歯科のブログ
唾液の成分と作用
おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にある🦷いずみ中山歯科🦷 事務の古川です。
今朝の仙台市南中山周辺は高層の雲は見られますが快晴🌞といえる朝です。ただ、晴れて雲の蓋がなかったため放射冷却で今朝の最低気温は4℃ほどと少し冷え込みました。それでも日中の予想最高気温は18℃とこの時季としては暖かく陽射しの温もりを感じられる1日になりそうです。今日は1日の中でも気温差が大きいので快適に過ごせる室温を保つように適切にエアコンを使用しながら換気も心掛けるようにしてお過ごしください。
昨日は唾液に含まれるカルシウムとシュウ酸が結びついてキシキシ感が発生することをご紹介しましたが、今日は唾液に含まれる成分とその作用についてご紹介します。
唾液は、唾液腺という場所で血液の成分から作られます。唾液腺には大唾液腺(耳下腺、舌下腺、顎下腺)と小唾液腺(口腔内全体に分布)があり、これらの唾液腺から1日に1~1.5リットルの唾液を分泌します。
唾液の成分としては、水分が約99.5%、残りの約0.5%は無機成分と有機成分からなります。無機成分としてカルシウム、リン酸、ナトリウムなど、有機成分としてムチンや抗菌・免疫物質などが含まれています。これらの成分と水分が総合的に働いて、私たちが健康な生活を送るために欠かせない役割を果たしています。
次に唾液のさまざまな作用をご紹介します。
1.湿潤作用
唾液は口の中を湿潤にします。唾液に含まれる水分のほか、ムチンという成分が潤いを保つことに関わっています。(ムチン:たんぱく質の一種で、唾液の水分と一緒に口の中全体を覆って粘膜を保護したり、湿潤作用や潤滑作用などに関与したりしています。)
2.抗菌・免疫作用
健全な口腔内にいる菌のバランスを維持することで、口腔内の環境を保ったり、外からの細菌の侵入を防いだりしています。
3.自浄・洗浄作用
分泌された唾液が、食べかすや汚れを洗い流します。口腔内を清潔に保つことで口臭も抑えています。
4.潤滑作用
唾液に含まれる水分やムチンなどの成分が食べ物を軟らかく滑らかにして飲み込みやすくします。また、話したり歌ったりする時の口の動きをスムーズにします。
5.粘膜保護・修復作用
唾液に含まれる水分やムチンが潤いを保ち、滑らかな状態を保つことで口の中の粘膜を保護したり、傷ついた粘膜を治したりします。
6.溶解・味覚作用
食べ物が唾液と混ざることで味を感じることができます。「甘味」、「酸味」、「塩味」、「苦味」、「うま味」といった味覚のほか、“キレ”や“あと味”にも、唾液が関わっています。
7.消化作用
デンプンを分解する酵素が含まれていて、よく噛んで食べ物と唾液が混ざることで、食べ物をやわらかくして胃での消化を助けます。
8.緩衝作用・虫歯予防・再石灰化作用
食事によって口の中が酸性になると歯が溶けて虫歯になりやすくなりますが、唾液の成分である重炭酸イオンという物質がその酸を中和します。また唾液に含まれるカルシウムやミネラル成分は、酸によって溶けた歯の修復に関わっています(再石灰化)。これらの作用によって虫歯予防につながります。
9.その他
唾液の量は体の中の水分量と関係していて、口や喉の渇きを感じることで水分補給を促して体の水分量のバランスを保つ役割があります。また、唾液の中には体から出された不要な成分(血液の成分や薬が分解されたものなど)も含まれています。
唾液はその成分の99%が水分ですが、上記のように様々な作用を発揮して体を健全化するために働いてくれています。唾液が少なく、口腔内が乾燥するという方も歯科を受診して唾液の分泌量を増やすトレーニングを習ってみてはいかがでしょうか。いずみ中山歯科でも唾液腺マッサージなどの指導を行っていますので、お気軽にお声がけください。
昨日の新規感染者は仙台市で1,359人、宮城県全体では3,389人で前週の金曜日より625人の増加となりました。また、インフルエンザもこの4週間での感染報告施設数が9→7→10→13と増加傾向にあります。新型コロナだけでなくインフルエンザや感染性胃腸炎の感染も確認されています。寒くても何とか換気、3蜜回避、手洗い、マスク着用を心掛け基本的な感染症防止対策を徹底していきましょう。新型コロナに対応される医療従事者の負担を再び増大させないためにも、自分たちの様々な楽しみを守るためにも、感染の拡大防止を最大限に心掛けていきましょう。
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