酸蝕症の発生要因

　おはようございます、予防とメインテナンスに重点を置いている仙台市泉区にある🦷いずみ中山歯科🦷　事務の古川です。



　今朝も仙台市南中山周辺は快晴🌞です。ただ、夕方以降にわか雨もあるかもしれないそうですので、折り畳み傘をお持ちになると良いかもしれません。今朝の最低気温は12℃ほどと今朝も暖かい朝を迎え陽射しも出ているので気温も上昇して既に19℃、日中の予想最高気温も昨日よりはやや低いですがそれでも22℃とまだ5月中旬並みの暖かさになるようです。ただし、この時季としてのこの暖かさも今日までです。明日は今日より12℃低い予想の10℃までしか気温が上がらず3月中旬くらいの寒さに逆戻りするそうです。今日は水分補給と体温調節で熱中症対策、明日は防寒対策をして体調管理には万全を期してお過ごしください。



　昨日の当ブログでご紹介した「酸蝕症（さんしょくしょう）」、歯にとっては非常に危険な病気ということを知っていただけたかと思います。



　では、どのような物が酸蝕症につながるかというと、読んで字のごとくその要因は「酸」です。その酸がどのように口の中に供給されるかというと、最も多いのが食事、お菓子、飲み物などの飲食物、次に胃酸になります。



　これまで季節物だった柑橘類が一年中売られているようになり、食事にも酸味の効いたドレッシングやポン酢など酸性度の高い物が使われるようになりました。また、お酒も果汁の多いチューハイやワインが人気です。ジュースにしても炭酸系飲料やオレンジジュースなどの柑橘系ジュースも多く売られています。



　そして、最も注目すべきは健康志向の向上により人気のお酢飲料です。黒酢、リンゴ酢などなど最近特にお酢を飲まれる方が増えています。お酢は体の健康に良いとは言うものの、飲むたびに歯には大きなダメージとなりかねません。酸蝕症を防ぐためには酸性飲食物の摂取を控えて、唾液の防衛能力が効果を発揮できる摂取量を意識するようにしてください。体の健康を意識するとともに歯の健康にも気を配るようにしましょう！



　次に胃酸です。胃酸が口に逆流する要因としては逆流性食道炎と摂食障害（過食症や拒食症など）により繰り返される嘔吐があります。逆流性食道炎の原因の1つに炭酸飲料や酸っぱい物の摂りすぎが挙げられます。炭酸飲料や酸っぱい物は直接的にも酸蝕症を引き起こし、逆流性食道炎を誘引した上で胃酸の逆流でも酸蝕症を引き起こしてしまいます。逆流性食道炎対策と酸蝕症対策には共通するものがありますので、消化器内科、歯科医院で食事指導を受けて対策を講じてみてはいかがでしょうか。逆流性食道炎のもう1つの大きな原因として食後直ぐに横になることも挙げられますので、食後は横にならずに椅子に座って1時間ほど過ごすこともお勧めします。また、摂食障害による嘔吐と酸蝕症とのかかわりも注目されています。心療内科での相談と歯科での歯が溶けていないかの確認を行うようにしてみましょう。



　最後に、エナメル質が溶け始めるのは概ねpH5.5が境となります。pHの低い順（酸性度が高い順）に代表的な飲食物を並べると、レモン（pH2.1）、コーラ類（pH2.2～）、柑橘系チューハイ（pH2.8～）、黒酢ドリンク（pH3.1）、グレープフルーツ（pH3.2）、ポカリスエット、オレンジ（pH3.5）幼児リンゴ、ヤクルト、みかん（pH3.6）、アルコールフリービールテイスト飲料、野菜ジュース（pH3.7～）、赤ワイン（pH3.8）、缶ビール、マヨネーズ（pH3.9～）、R-1（pH4.0）、炭酸水（pH4.6）、醤油（pH4.7）などとなります。



　健康志向の高まりとともに目にするようになった物も含まれていますが、歯にとっては逆にリスクとなりかねませんので、これらを摂取した後には水を飲んだり水でうがいをしたりするなどして、歯を労わることも忘れないようにしてください。そのひと手間が酸蝕症へのリスク軽減につながります。



　昨日の仙台市の新規感染者の確認は363人で、宮城県全体としては609人で前週の火曜日より39人の減少でした。ここのところ増加傾向で推移していますが、減少すると少しホッとしますが、現在は増加傾向ですので、なんとか再び減少傾向で推移するようにうつさない、うつらないための丁寧な手洗い（手指消毒）、きちんとしたマスク着用、3蜜の回避を徹底して実行しましょう。今一度皆で気を引き締めて新型コロナウイルスへの対策をして更なる減少を目指しましょう。新型コロナに対応される医療従事者の負担を再び増大させないためにも、自分たちの様々な楽しみを守るためにも、感染の再拡大防止を最大限に心掛けていきましょう。























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