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いずみ中山歯科のブログ

厄介者のバイオフィルム


 おはようございます、🦷いずみ中山歯科🦷 事務の古川です。

 今朝の仙台市泉区南中山周辺は薄雲が見られるものの快晴🌞です。今朝の最低気温は3℃と真冬の冷え込みとは違ってきましたが、それでもやはり肌寒い朝です。日中の予想最高気温は昨日より4℃ほど低い11℃の予想で、それでもまだ平年よりはやや高いようです。昨日は暴風と言える強い風が吹き荒れてあまり暖かさを感じられにくかったですが、今日は昨日より風も弱まるので太陽🌞の温もりを得られそうです。晴れて暖かいので、今日も花粉は多くなるようですので、花粉症対策も万全にしてお出かけください。

 昨日の当ブログでは歯垢(プラーク)、バイオフィルム、歯石についてご紹介しました。その中のバイオフィルムについて少し詳しくご紹介します。

 バイオフィルムは水に濡れている固形物の表面に形成される物質です。身近なところでは台所や洗面台、ふろ場などの排水口や花瓶の内側に付着したヌメヌメの物質がバイオフィルムで、細菌や細菌が産生する菌体外粘性多糖体が集合体となった物です。口腔内では歯垢(口腔内細菌の集まり)からバイオフィルムへと変化します。

 食後に歯を磨かないと口の中に存在する無数(1,000億個以上)の口腔内細菌が徐々に増殖して歯の表面に集結して8時間後には歯垢となります。その後48時間後には菌が急速に増殖(1兆個とも)し、72時間後には完全なバイオフィルムが形成されます。

 このバイオフィルムが非常に厄介な存在なのです。口腔内常在菌やう蝕原性細菌(虫歯菌)が歯の表面に形成するバイオフィルムや歯周病原性細菌等が歯周ポケット内に形成するバイオフィルムは相互に影響したり、栄養を融通しあったりして共同体として増殖していきます。バイオフィルムは膜に覆われているので薬剤の効果が及びにくく、歯垢には効くような抗菌剤や抗体が効きにくいのです。しかもバイオフィルムが形成される場所は歯ブラシの届きにくいところなので、どんどん強固なものに成長してしまいます。

 バイオフィルムが厄介者とされるのは薬剤も効かず自身の歯ブラシだけでも落とせなくなってしまい、歯科医院での処置が必要になるからなのです。

 さらに怖いのは、歯垢や歯石、バイオフィルムを放置すると歯周病が進み、歯ぐきが下がって、歯ぐきを支える骨(歯槽骨)まで溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまいます。しかも、これらの細菌は歯周病や虫歯を引き起こすだけでなく、誤嚥性肺炎や糖尿病、その他血流に乗って全身に悪影響を及ぼすことも明らかになってきました。

 歯周病の進行を止めるには歯周病原性細菌が好む栄養を断ち切ること。細菌は血と鉄分とタンパク質が好物なので、歯ぐきからの出血を止め、歯周ポケット内の歯垢、歯石、バイオフィルムを取り除くことが必要になります。食後の歯ブラシで口腔内の食べかすなどをできる限りきれいに洗い出して、いかに歯垢、歯石、バイオフィルムの形成を抑えるかが重要になりますので、食後の歯ブラシはできる限り丁寧に行うようにしましょう。

 昨日の仙台市の新規感染者は298人で宮城県全体としては570人で前週の月曜日より66人減少しました。新規感染者数は一進一退で推移している状況です。なんとか減少傾向で推移するよう、うつさない、うつらないための手洗い(手指消毒)、マスク着用、3蜜回避を実行していきましょう。今一度皆で気を引き締めて新型コロナウイルス、インフルエンザウイルスへの対策を徹底していきましょう。新型コロナに対応される医療従事者の負担を再び増大させないためにも、自分たちの様々な楽しみを守るためにも、感染の再拡大防止を心掛けていきましょう。

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